ゴンザレス三上
gonzalezmikami
『各曲解説その3曲目』

「マルシェの白い熊」
朝市に白熊がいたら、実際はパニックでしょうね。白熊は、ああみえて最強の動物の一つですし、非常に獰猛ですから。
でもこれはとても温和な物語の中のシロクマの曲。何しろ、マルシェで売り子をしている熊ですからね。
そしてこの曲は、大阪は北堀江にある雑貨とギャラーの店、オソブランコのために作った曲です。
スペイン語でオソが熊、ブランコが白で、シロクマな訳です。

さて、この曲は、ソロのプロジェクトが立ち上がったと同時に出来上がった曲です。メロはシンプルながら妙なおかしみに満ちた曲です。ですが、コードは目まぐるしく変化し、それにテンションだらけ。なので、フェークやアドリブは、簡単そうにみえて結構難しいです。

アレンジは僕と菅谷さんで、菅谷さんのスタジオに籠って、ああでもない、こうでもないと一進一退しながら進みました。
14年前のソロの時も、レコーデイングが始まる前に、菅谷スタジオに籠って作業していたので、何だか今回はとても懐かしく、本当に14年も経ったのか不思議でした。だって、14年前も、ああでもない、こうでもないと一進一退でしたから。

メロのピアノは、僕の打ち込みの音と、菅谷さんの弾いた生ピアノの音が混在しています。サイドギターは、僕が弾いたフラメンコギター。そういえば、このサイドギターは、記念すべきソロレコーディング開始の一番最初に録音したのでした。

もともと、サビの部分には僕が打ち込んでいたファゴットが入っていましたが、敏腕プロデューサーの佐脇氏が、これは絶対に生で、それも宮本さんのオーボエでしょう!!と言ってきたのです。逼迫財政なのに大丈夫?と心では思っていましたが、プロデューサーが言うのですから大丈夫、早速依頼しました。
で、実際の録音はずっと後、全曲のレコーデイングが終了する間際でしたが、さすが世界の宮本さん。4テイクしか録音しませんでしたが、選ぶのが難しいほど、どれも素晴らしい魅力に溢れておりました。
ちなみに、8曲目の「マルシェの黒い熊」とは異名同曲。こちらはショーロクラブの笹子さん率いるユニット、コーコーヤが奏でる、ブラジルチックワルツになりました。5月からは、関東圏内で京王電鉄のTVCMにも。
蛇足ながら、ライナーノーツの曲名の下にフランス語で記してあるのですが、白熊のほうは雌、黒熊は雄になっています。